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過労による”うつ病”に”抗うつ薬”は役立つか?

当院は横浜駅の近くにあるためか、働き盛りのサラリーマンの方が、男女を問わず多く受診されます。その中で、「会社と合わない。」、「会社の人間関係が悪い。」というものでなく、明らかに働きすぎ(過労)で”うつ状態(うつ病)”になっている方が多く見られます。ひと月の残業時間が約100時間以上で、土日も出勤という状態の方もいます。残業代はついている方が多いですが、ついていない方もいます。毎日、家に帰って寝るだけか徹夜の生活で、やっと取れた休日は、自宅でゴロゴロ寝ている方がほとんどです。そのようになってしまった方に限って、「休む。」あるいは「早く帰宅する。」ことを勧めても、いろいろな事情をあげて、「今はできません。」と答えます。うつ病の治療の基本は”休養”と”薬物療法”と言われていますが、この方たちに、しかたなく抗うつ薬をを処方しますと、意外と楽になる方が多いようです。そして、うつ病のために気弱になっていたのが抗うつ薬で少し改善し、うつ病と診断・告知されたことで”自覚(病識)”が生まれるのでしょうか、上司に訴えて、勤務が“楽になる“様に自分で調節するようになることが見られます。そのような意味で「過労による”うつ病”に”抗うつ薬”は役に立つ。」ようです。

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自己腹鳴恐怖は社会不安障害(SAD)か対人恐怖か?

自分のお腹の音(腹鳴)が周囲の他人に気付かれるのを恥ずかしく思い、苦しむナイーブな人達がいます。この人達は、恥ずかしさを、他人に注目されるから恥ずかしいと思うのであれば社会不安障害(SAD)と考えられますが、他人に不快感を与えて嫌われるのが怖いと考えるのであれば対人恐怖とも考えられると思います。これらの自分の腹鳴を恥ずかしいと思う人達は、授業中や試験中で静かな部屋にいる時に、「お腹が鳴るのが恥ずかしい。」と訴える思春期の男女、会議で静かになった時に「お腹が鳴るのが恥ずかしい。」と訴える若い女性などが多いようです。いずれにしても、自己腹鳴恐怖も社会不安障害(SAD)に準じた薬物療法で軽快することが多いようです。

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社会不安障害(SAD)でなく対人恐怖としての自己臭恐怖

最近日本でも、「人前であがるのが辛い」「人に注目されるのが苦手」といった、アメリカから導入された社会不安障害(SAD)が注目されていますが、SADがアメリカで注目されたのも比較的最近のことです。日本では以前から対人恐怖として研究さてて来ました。その中で社会不安障害(SAD)の診断基準からは外れてしまいますが(重症であるため)、似たものに自己臭恐怖があります。これは自分の体臭が周囲の人たちに不快感を与えていると信じている人たちのことです。この人たちは自分の体臭が相手に気付かれ、嫌われるのを恥ずかしく思い、苦しみます。周囲がなぜ自分の体臭を嫌っているかは、相手の表情、態度からわかると訴えます。例えば、自分がいるとクラスの人が鼻を鳴らす、同じ電車の車両に乗っている人が自分の座っている席から離れていくと訴えます。たいていの場合、体臭のもとは”おなら”、”ガス”と結論づけていることが多いようです。この人たちは、診察室では「自分の"おなら"が特別に臭い。」、「自分から”ガス”が漏れている。」と訴えることが多いです。これらの人達も、本人の確信の度合いによりますが、社会不安障害(SAD)に準じた薬物療法で軽快することがあります。

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