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”枯れる”というキーワードで”老い”を受容した気分障害(うつ病)

”枯れる”というキーワードで”老い”を受容したと考えられる気分障害(うつ病)の症例を報告します。一流企業の役員で定年間際の方が大腸にポリープが発見されたと狼狽して来院されました。この方は真面目、几帳面で、人生計画も綿密に立てて実行されてきた方のようで、定年後の悠々自適の生活も十分に計画されていたとのことです。ところが、ポリープが発見されたことで人生計画が狂ってしまったと不安、抑うつ気分が高じてしまったようでした。うつ状態に対して薬物療法を施行しますが、焦燥感、抑うつ気分はなかなか良くなりません。そのような状況が続く中でで、担当医がうっかり「あなたは生きる意欲も強くて、人生枯れてないですね。」ともらしてしまいました。そのとき本人は「ああ、枯れるですか。」と驚いたように顔を曇らせました。しかし、その時点から、本人は「こんなはずではなかった。」と担当医に嘆くことが少なくなり、薬の量も減っていきました。これは、自分の人生を順調にコントロールできていた人が”枯れる”という言葉をきっかけに、”老い”という自分の思い通りにならないことを受容して、心の安静を取り戻したエピソードではないでしょうか。

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パニック障害の頻尿と社会不安障害の頻尿

教室、会議室で頻尿になると苦痛を訴える人たちがいます。

この切迫した尿意による苦痛には二つのタイプがあると考えられます。

一つは広場恐怖を伴うパニック障害によると判断される頻尿よる苦痛です。授業や試験により教室に拘束される時や、あるいは重要な会議のため中座を申し出ることができない時など、閉ざされた逃げられない状況になるこことを予想したために生じる広場恐怖を伴うパニック障害によると判断される切迫した尿意による苦痛です。

もう一つはは社会不安障害によると判断される頻尿による苦痛です。教室でよく知らないクラスメイトに顔を合わせなければ時や、会議で自分の意見を発表しなけれならない時など、人の注目を受けることを予想したために生じる社会不安障害に伴う切迫した尿意による苦痛です。

では就職活動で会議室で面接を受ける場合の頻尿による苦痛はどうでしょう。重要な面接のため中座を申し出られないと予想したために生じた広場恐怖を伴うパニック障害による切迫した尿意の苦痛でしょうか。それとも、面接官たちの質問に対し自分の意見を発表しなければいけないと予想したことによる注目されることを恐れる社会不安障害による切迫した尿意による苦痛でしょうか。いずれにせよ鑑別診断の難しいケースです。

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過敏性腸症候群と紛らわしい切迫した便意のパニック障害

出勤途中の電車の中で急な腹痛、切迫した便意がおこり、途中下車して何度もトイレで排便を繰り返す人たちがいます。

そのような人たちは過敏性腸症候群と診断されることが多いようです。しかし、、その人たちの中に閉ざされた逃げられない状況で便意を生じる広場恐怖を伴うパニック障害の人たちが紛れ込んでいることがあります。このパニック障害の人たちも電車に乗ると切迫した便意を生じ、トイレに行きたくなります。そして、この人たちに過敏性症候群の薬物療法をしてもあまり効果がありません。中にはよくならないため通院を中断して、あきらめているいるケースも珍しくありません。

このパニック」障害のによる便意の人たちにパニック障害の薬物療法を施行すると、劇的によくなることがあります。通勤だけでなく旅行などで長時間にわたり電車・バスに乗ることができるようになり、大変喜ばれることがあります。この場合に、過敏性腸症候群による便意とパニック障害による便意を鑑別する大切なポイントがあります。それは過敏性腸症候群では強い腹痛を伴う便意であり、パニック障害では腹痛を伴わない、あるいは腹痛というより腹部不快感を伴う便意であることが多いと言うことです。

切迫した便意の消失により、旅行で遠出ができるようになりましたと喜んでいただけることはうれしいものです。

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ホームページをリニューアルしました

ホームページを全面的にリニューアルしました。わが国でも「うつの時代」や「不安の時代」と言われ、メンタルクリニックに通院することに対する偏見が減り、心療内科・精神科に通う人が増えています。今回のリニューアルの目的は以前のホームページのわかりにくい点を改善し、当院はこんなメンタルクリニックだと知っていただくことです。今後、誰に対しても敷居の低い、「心の病気」のクリニックになるよう努力していく所存です。今後、地域の町医者として、心療内科・精神科の臨床医として、真面目に取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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